すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

思い込み

 新築成ったウイッチさんの新居を拝見がてら新しいオーディオルームの音を聞かせて戴くと言うことでミーさん共々ご招待を戴いた。さて現地に着いたはずだが何だか辺りの感じが違う。確かここに空き地があったはずがコインランドリーが出来ている。おっかしいなあ、昨年ウイッチさんの家が建築中の際は無かったはずだが。

 

 目の前の新築の家を見ると表札が出てないのでウイッチさんの家と確かめるべくもない。チャイムを鳴らしてもいいけど、間違うと失礼だから取り敢えず辺りを1周してみる。しかし、やはりそれらしい家は無いので、また元いた場所に来てスマホで呼び出してみる。直ぐにウイッチさんが出てくれて玄関で手招きしている。やれ嬉しや、我が記憶に誤りは無かった。(笑)

 

 気の早いミーさんはとっくに来ていると思ったが、珍しく今日はまだ来ていない。待っていたら車を停める音がしてミーさんがチャイムを鳴らして入ってきた。遅かったので訊くと彼も辺りの雰囲気が違うので、私と同様にその辺を1周したらしい。(笑)

 

 ウイッチさんの家は高気密、高断熱、三重ガラスのサッシだからエアコンだけで充分暖が取れるようで羨ましい。やはり最新の家は違う。さてオーディオルームのある2階へ案内して貰う。部屋の広さは以前と同じ12畳だが床もしっかりした物になったし、隙間だらけでは無いから音漏れも余りしないだろう。新しいオーディオルームは清々しくて気持ちいい。

 

 さて早速音出しをして貰う。まずは私が譲ったビクターのSX3から。ドライブするアンプはマッキンのプリとパワーが同じマッキンとデノンのプリメインアンプのパワー部を使っている。マッキンのプリは出力が2系統使えるからこんな時便利だ。そのSX3の音だが広がりはあるし、解像度は有るし、明るい音色でとても良かった。正直ここまで良く鳴るとは思わなかった。まあ、これでもう少し音抜けが良くなれば文句の付けようが無い。(笑)

 

 今度はタンノイのバークレーである。切り替えた途端少し音の重心が下へ下がって落ち着いた感じになったが、こちらは余り音が広がらず、高域もややつまった感じになった。38cmウーファーだけに低音は流石にこちらの方が出るのだが、少し躍動感にも欠けるように感じた。

 

 色んなソースをかけ、聞き比べたが、ミーさんなんかは明らかにSX3の方に軍配を上げている。う~ん、何とかしてバークレーの方に軍配を上げたいのだが、どうも私も素直にそちらへあげられない。双方の鳴り方が余りに違うのだ。

 

 ここでミーさんがマッキンでSX3を鳴らしてくれと要望する。うむ、たしかにそうすればもっと良くなるかも知れんと私も期待を持って付け替えるのを見ていた。そして音出ししてみると、あれ、さっきバークレーを鳴らしていた時と同じ音だ。どうやらマッキンの音の支配力が凄くて何を聞いてもマッキンの音になるみたいだ。でもこの音はちっとも面白くない。

 

 そこで今度はデノンでバークレーをドライブしたらどうだと言うことになってやって見た。そうしたらバークレーが素晴らしく良くなるではないか。SX3を鳴らしていた時より更に良くなった感じだ。これには一同口をアングリだ。値段が遙かに高いマッキンよりずっと安いデノンのそれもプリメインアンプの方がいいなんて。これだからオーディオは分からない。(笑)

 

 でも持ち主のウイッチさんは面白くない。そりゃあそうだろう。天下のマッキントッシュのアンプが国産のたかがプリメインアンプに負けるなんて有ってはならないことだ。まあ、察するにマッキンは中の部品が経年変化で劣化しているのかも知れない。以前メンテナンスに出したことが有るそうだが、細かいところまでチェックしなかったのかも知れない。それとも使い方が悪いのか。

 

 晩にミーさんが電話してきてウイッチさんがもう一度聴きに来て欲しいとのこと。どうやらマッキンの方が上手くなる方法を見つけたか? まあ、私は行けないから後の報告を楽しみにするとしよう。それにしても思い込みというのは恐ろしい。こちらの方が物が良いし、高価格だから絶対にいい音だと皆が思ってしまっていた。まあスピーカーケーブルなんかはいい例ですな。高価格だから音がいい筈だと思い込んでしまうと、もう耳がそうなってしまって例え悪く聞こえてもいい音と思い込んでしまう。先入観は禁物だと熟々思い知らされました。