すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

音楽文化が育たない

 我が家の北京放送の侵入を食い止めるべくオーディオ仲間のTさんがやって来てあれこれやって戴いた。結果は残念ながら駄目だったが、原因らしきものはわかった。どうやらプレイヤー周りのシールド対策が必要なようだ。それがわかっただけでも感謝している。ま、それはいずれやらねばならないとして、お茶を飲みながら最近は音楽もオーディオもすっかり廃れてしまったという話になった。確かにバブル崩壊以降、金のかかるオーディオは敬遠されがちなのかも知れない。が、然し果たしてそれだけが原因なのだろうか?メーカーが安易に小さいシステム、携帯できる音楽プレイヤーなどに関わりすぎたのではないか。またTさんの言うようにベスト10などの音楽番組などが無くなってしまったと言うのも要因の一つだと思う。(尤も私はベスト10などよりもミュージックフェアなどの番組が好きだったが・・・・)大体私たちの学生時代は車やステレオ、カメラと言った機械物に強い憧れがあった。それが今の人達はそういった物には全然興味を示さない。音楽なんぞはダウンロードした物で聞けば良いと思っている。ましてオーディオに金をかけるなんて阿呆らしいとさえ思っているようだ。昔と違って音楽情報が溢れているが故に反って満腹状態になり、聞きたいという欲求が起こらないのかも知れない。昔はラジオやテレビから流れてくる音楽に耳を傾け、FM放送でかかる好きな曲はかかさずエアチェックしたものだが・・・(このエアチェックと言う言葉さえ今や死語と化している。)いい方に解釈すれば溢れかえる音楽情報の中で何を選択して良いのかがわからないのかも知れない。いや、やはりそうではあるまい。飢餓感が無いのだ。素晴らしい曲、詞、音楽に出会いたいという気持ちがない。まさに音楽に関しては草食性動物になっている。これでは楽器を習っている人くらいしか音楽に興味を示さない。スイングジャーナルなどの老舗の音楽雑誌が廃刊に追い込まれるなど、近年の音楽文化の衰退は著しい。これはやはり良質な音楽をメディアに流し、制作費の安い安易なバラエティー番組を止める事だ。またオーディオメーカーにももっと若い人達が入手しやすい価格のオーディオ装置を作って貰いたい。(ただしミニコンポなどではなく本格的な物である。)音楽業界やTV、ラジオ番組制作者、オーディオ関連業界は真摯にこの事について考えて戴きたい。このまま行けば再生音楽文化は衰退の一途をたどるだろう。(もう既に廃れているかも知れないが・・・・)