すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

レコードの復権

 夕方ニュースを見ていたら今年はレコードが昨年の倍程の売り上げが有ったそうである。何年か前からレコードの売り上げはどん底を脱して上昇に転じているようだ。これはレコードを知らない世代にとってレコードが新鮮に映ったのか、それともアナログの本当の音質の良さに目覚めたのかは定かでは無いが嬉しい事である。だがCDだとてそもそももっとじっくり研究開発してから発売しても遅くはなかったと思う。今の16ビットで満足の行く再生音は得られないからだ。24ビット位有ればアナログを越えていたかも知れないのに残念だ。デジカメが毎年画素数を多くしたり撮像素子を大きくしているのに比べ、CDは技術が進んでも今迄の16ビットというフォーマットをそんなに簡単に替える訳には行かないから、音質の点でこれ以上そんなに期待する訳には行かないだろう。

 レコードメーカーも漸く自らの犯した過ちに気がつき始めたようだ。このブログでもたびたび書いているが、そもそもLPを無くしたのが誤りだったのだ。それがオーディオの衰退や、音楽文化の縮小となり、自らの首を絞める事になったのだ。これからは新譜や再発盤もLPで出すようにして貰いたい。無論CDも発売して貰っても結構だ。ただ聴く人はCDは嘗てのカセットと同じ位置づけでいいのではないかと思う。つまり気楽に聴く場合はCD。腰を据えて聴く場合はLPという具合だ。

 ついでにこれは著作権協会に頼みたい事だがジャズ喫茶などからは著作権料は取らないで戴きたい。音楽文化やレコード売り上げに貢献している所から貰おうとは何たる料簡か。むしろ逆に著作権料の一部でも普及して貰った御礼として払ったらどうだ。レコードメーカーは試供品として新譜レコードをジャズ喫茶に配ってもいいし、オーディオメーカーもこれ今度うちで作ったんだけど使ってみて下さい、などと言って開発した商品を置いていってもいい筈だ。それでこそ嘗てレコード売り上げやオーディオ文化に貢献したジャズ喫茶に対する感謝なのではあるまいか?

 レコードメーカーに頼みたい事はレコード価格をもっと安くする事だ。薄利多売、これに尽きる。安けりゃ誰も借りてまで気候何て気は起こさないよ。大体日本はアメリカと比べて高すぎるぜ、全く。オーディオが普及しないのソフトが高いのも一因だ。とにかく音楽業界よ、良質な音楽文化がもっと広がるように知恵を絞っておくれ。