Ｋさんが昨日やってきて言う事には
「すかんぴんさんが異国の空で亡くなったら、もうここの蕎麦を食べられなくなるから明日打たない？」
コーノヤローメ、何て事を言うんだ。俺を異国の地で殺す気か？だがまあ要は吾輩の蕎麦を食べたいってことなんだから、まあ許してやるとするか。
そこで明日の祭りの為の買い出しを済ませて帰宅。Ｋさんに連絡したら、あんまり連絡が来ないから天気がいいのでまた何処かへ出かけたんじゃないかと思ったという。まさか近々外国へ出かけるというのにそんなに出かけてばかりいられるかい。さてＫさんが来て蕎麦を打とうとしたが、生憎繋ぎの小麦粉を切らしていた。まさか天ぷら粉を使う訳にも行かないし・・・・。
そこで韃靼蕎麦を2割混ぜて蕎麦粉十割の蕎麦を打つことになった。韃靼蕎麦は粘りがあるので案外上手く繋がるかも知れない。
やってみたところ確かに小麦粉の繋ぎよりは水回しの時はまとまりが悪いなと感じたが、そこはベテランの吾輩の腕の見せ所。何とか纏めてコネは上手く行った。次は伸ばしであるが流石に小麦粉の繋ぎより韃靼蕎麦が混じっているせいか幾分か延びが悪い。が、まあ何とか上手く延ばしたが、蕎麦を切っている時は折りたたんだ所より折れてしまう。やはり小麦粉を繋ぎに使った時よりも固いのか？
そこで茹でる時はいつもより長い時間茹でた。さて食べてみる。オオ、行ける。蕎麦の風味はいつもよりあるようだ。さて今後どうするかだが、やはりもう少し蕎麦は繫げたい。だがこの蕎麦の風味も捨てがたい。そこでＫさんと協議の結果次回は小麦粉1、韃靼蕎麦1、蕎麦粉8の割合で売ってみようではないかと言う事になった。
私も当分旅の空では和食は食べられないから、今日の蕎麦打ちは良かったのかも。帰国したらきっとまた直ぐに蕎麦を打つかも知れない。え、帰って来られればだって？ンナロー、俺をそんなに殺したいのか？
