買い物をしていたら中学時代の同級生の○山君から電話が掛ってきた。頼みがあるのだがと言うので何？と訊いたら、今現在ホテルでパートタイマーをしているのだがクリスマス・ディナーの券を買ってくれないかという。
うーん、弱ったな。彼には去年高校の同窓会に出られなくなった時券を買って貰った義理がある。まあその時同窓会に出られなくなったのは私に責任があった訳では無かったのだが。それでも快く券を買ってくれた○山君には感謝していた。
だが私は年金暮らし。そうお金が有り余っている訳では無い。こう忘年会が立て続けでは流石に体も財布も疲弊して、油断しているとまた貧乏神に忍び寄られてしまう。はてさてどうした物か。取り敢えず日を尋ねると何と２３日の夜だという。おおラッキー。断る口実が見つかった。私はこう見えても嘘をつくのが下手なのです。さも嘘を本当のように言えないのです。（ホントかよ）
「あー、すんません。その日は生憎私が企画したウチの出入り業者の為の忘年会があって既に場所を予約したんで誠に申し訳ないんですが無理なんです。もっと早くに言って貰えれば何とかなったんですが。」
別に早くに言って貰ったって何とかなる訳では当然無い。なにせ先立つ物が無いんだから。私はホッとしつつも彼にはいずれ何かの形でお返ししなくてはなるまいと言う気持ちにさせられた。（ホントにホント？）
いや〜、本音を言えばよくぞ私は忘年会を23日に設定していたことか。エライ、先見の明があった。（あーあ、やっぱりねー）
ハイ、これで何とか年が越せそうです。（アホ！）
