余り面白いテレビ番組が無かったので今夜も夜は音楽鑑賞だ。まあ鑑賞と言うのはちと口幅ったいのであるが。と言うのも大抵私は何かしながら聴いているからである。要するに余り私は一つのことに集中出来ないのかも知れない。子供の頃から親に「この子はホントに落ち着きの無い子だね」と言われてきた。でも本人はそれほどとは思っていない。集中する時は何時間でも集中してるからである。
さてこんや夕飯の支度をしようと思っていたらお馴染みのＫさんがやって来た。で早速Ｙさんから借りている新しいモノラルアンプで聴いて貰った。
私：「音が力強く、前に出るし、拡がりもある。何よりも音がスピーカーにへばりついてないのが良い。高音のきつさは紙一重の所で躱しているからいいんだよね。」
Ｋさん：「確かに言う通りだけど高音はきつさを感じる程高い方が出てないもの。これじゃヴァイオリンがヴィオラに聞こえるぜ。チェロなら低い方が出ていいかも知れないけど。」
確かにナローレンジは私も認める。だが歳を取って元々超高域は聞こえないし、メインに聴く音楽が古いジャズ主体なので寧ろ音の重心が下がった方が私には好都合なのだ。なにヴァイオリンが少し位ヴィオラに聞こえたってかまやしない。それより何より以前より臨場感がずっと増したことに注目したい。
で今夜は以前買ったものの上手く鳴らなかったレコードをバッハを中心に掛けてみた。いいじゃないの！モノラルレコードなのに全然それを意識させない。気持ち良くバッハの世界に浸れた。高音が出ない。いいんだも〜ん。マイナス要因があってもそれを上回るプラス要因が有ればいい。オーディオはトータルで以前を越えれば良いのである。
と言う訳で午前半日パソコンをやって目がショボショボしてしょうがないのに今夜もしっかりレコードを6枚程聴いてしまった。暫く音楽中毒症状が続きそう。
