すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

床下点検と基礎パッキン(長いです。読みたくない人はパスしてチョ)

 築3年目にして初めて床下に潜った。床下の点検、即ち水漏れや木材等にカビが生えていないか、シロアリの通った後はないか調べる為である。あともう一つ基礎パッキンはうたい文句通り充分風を通しているかである。

 床下は布基礎に防湿フィルムを貼り土間コンクリートにしたものだが。床を張る前に掃除を充分にしなかった為鋸の引屑が結構落ちている。実は大工さんがしないならば私がするつもりだったのだが、その時は確か仕事か何か入ったため出来なくて、その間に床を張られてしまったようだ。

 さて畳をはぐり点検孔から這っていって調べるが、床下は良く乾燥していて木材に腐朽菌など付いている所はないようだ。水漏れ箇所もないようでまずは一安心。お次は私が拘っていた基礎パッキンだ。私は基礎パッキンだけでは通気は充分ではないから、必ず換気口と併用してくれと建築前にしつこいくらい言っていた。それも角形の換気口はどうしても強度が落ちるから丸形にしてくれと御願いした。工務店の側では今迄併用した実績はなかったが施主の言う事には逆らえず同意した経緯がある。

 しかし基礎の型を組む時に換気口の数が少なかったのがやや不満だった。おまけに内部の布基礎は点検するための通り道以外換気口はない。また水回りがある風呂場の方やトイレ、玄関周りは全然無いのが気に掛かった。だが一応基礎パッキンはしてあるのだから、あまりくどく言うのもどうかと思って自重した。結果的には言った方が良かったが・・・・。

 さてその基礎パッキンの通気効果だが、やはり私の思った通り風の動きはほとんど無い。たまたま今日はあまり風が吹いていなかったから余計そう感じてしまうのかも知れないが、丸形換気口からはストレートに冷気が入って来るのだからその差は歴然だ。基礎パッキンの方は近くへ寄って手をかざしてやっとかすかに冷気を感じる程度である。それはそうであろう。基礎の内側から基礎パッキンの間の隙間を覗いても外は見えないのだから。(ちなみに我家は全周パッキンではなく部分パッキンである。)何故かというと雨板が基礎の外側に被さるように打ち付けられているからである。従って風は雨板の下側から僅かな隙間を通して基礎パッキンの間の空間を通して来る訳になるから、どうしてもストレートに風は通らない。よく基礎パッキンが如何に通気がいいか謳っている図で基礎パッキンの間から風がスースー通っているが如く矢印で書かれているが大嘘である。一体施工業者は家が完成してから基礎パッキンの間からちゃんと風が流れているか調べたことがあるのだろうか?おそらくあるまい。一方施主の方も調べる物好きは私くらいなものだろう。不具合でもなければ普通は床下なんぞに潜り込む閑人はそうはいまい。

 これで私の説は実証された。これ何も私一人の説ではなくシロアリ業者さんも同様のことを言っている。ただ基礎パッキンに何の効果もないかというとそうでもない。昔からネコ土台と言って土台と基礎の間に枕板を挟み、土台と基礎が密着しないようにして土台を腐りにくくする効果はあるようだ。しかし家の加重がネコ土台部分にのみ掛かるのがやや難点だ。これを回避するために最近は全周パッキンを使用する所が多いようだ。

 いずれにしても基礎パッキンだけでは床下換気は充分とは言えないようだから私としては丸形換気口との併用をお勧めしたい。まあ基礎パッキンだけで済ましてもさほど問題が起きていないのはべた基礎だったり、床下を防湿コンクリート打ちにするからだと思う。しかし床下はやはり空気の動きが敏感な方がシロアリ対策から言っても好ましい。シロアリは振動を嫌うし、寒い所は苦手だからだ。一般にシロアリ対策は床下が乾燥していればいいと思われがちだが必ずしもそうとは言えない。床下が湿っていても発生しない場合もあるし、乾燥していても発生する場合がある。それほどシロアリの生態を知ることは難しいのだ。湿っていて怖いのは寧ろ材木の腐朽菌の方だ。

 シロアリの場合寧ろ乾燥状態がどうのこうのと言うより、暖かいか寒いかの方が重大である。最近は床下を温める工法が人気があるがもってのほかだと思う。シロアリを誘引するようなものだ。更に断熱材が発泡ポリスチレンフォームのような石油系の物であるなら、尚更危険はます。シロアリの蟻道にされ発見されにくいからである。実は今回床下に潜ったのは我家の断熱材も石油系の発泡ウレタンフォームだからである。ここへシロアリに入られたら一大事。あっという間に壁の中を伝わって家中に広まってしまう。その為に基礎の内側に蟻道がないか調べたのである。

 今回は何事もなかったから良かったがせめて1年に1回くらいは点検することにしよう。発見がおくれればそれだけ被害が大きくなるのだから。私の家は床下に潜り点検出来るからまだいいが、最近は床下に潜れない位異常に床下と基礎の間が狭かったり、地熱を生かすとか言ってべた基礎に直に床張りするような家が増えてきているが論外である。家を点検修理出来ないような構造にすることは結果的に家の寿命を縮めかねない。快適、便利のみを追求するあまり反っておかしな家になっていることに気付いて欲しい。いや〜、今日は誠に建設的な意見でしたな。読者の皆様、読み疲れたでしょう。ほんじゃ寝てくんなせ。