すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

冤罪(長文です)

 私に畑を貸してくれているOさんが最近エライ目に遭った。それは事もあろうに万引き犯と間違われたことだ。だが間違われただけならまだ良い。その後の警察のやり方や、万引きに遭った店の対応が許せない。

 まず刑事がいきなりOさん宅へやって来て、理由も告げずに奥さんにOさんはいるかと尋ね、Oさんに連絡を取ると、連絡場所へ行きそのまま取調室に連れて行き、被害に遭ったホームセンターのカメラにOさんが万引きする所が写っていたというのだ。身に覚えのないOさんは、そんな万引きなんぞしたことはない。もし私が無意識にやったとしたら、頭の病気がなんかが起きたのではないかと、そちらを心配すると答弁した。警察や店は99%お前に間違いがない。顔がそっくりなのだからと言う。だが待って欲しい。世の中に顔のよく似ている人はいくらでもいる。皆さんも覚えがあるだろうし、私自身も知人に似た人を見かけて、声を掛けそうになった経験はいくらでもある。そもそも万引きなどは現行犯逮捕が原則のはずだ。犯人は実は2回にわたって万引きをしているのに、現行犯逮捕を怠ったのは、店側の怠慢と落ち度であるはずだ。それをどうしてOさんと判断したのか理解に苦しむが、店に駐車していた軽トラックのナンバーから、Oさんの名前と住所を調べたのだそうな。(それも不気味だが)

 そして挙げ句の果てに警察は家宅捜索にまで及んだ。犯人がとび職風のズボンをはいていたので、それが自宅にあったり、また盗んだ商品が隠されていないか調べるためだろう。だが家宅捜索はそれなりの容疑がなければおいそれと出来る物ではない。また上司が許可しなければ、出来ないはずだ。

 家捜ししたが証拠物件は何も出てこず、事ここに至って漸く警察も人違いとの結論を下した。この間中Oさんへの尾行は続いたそうな。しかし警察も被害に遭った店もOさんに対して何の謝罪の言葉もなかった。捜査協力ならともかく、最初からOさんを犯人と決めつけ家宅捜索にまで及んだのは、明らかに行き過ぎだ。私はOさんから話を聞いて非常に腹が立った。これでは戦前の「オイ、コラ主義」の警察と同じではないか。いくら顔が似ているとは言え、店の者の話をまるっきり信用して、Oさんの話には聞く耳を持たない。これが民主警察と言えるのか?こんなやり方では我々一般市民はとてもじゃないが、警察に協力しようなんて言う気は無くなる。しかもOさんが私を警察に犯人だと通報した人を教えて欲しいと頼んでも、警察は個人情報とばかり教えないし、店側もその者は山形に転勤になったと言って取り合わない。Oさんが間違われたことに対する謝罪の言葉を言って貰いたいと言っても、警察の方に言ってくれと、まるで取り合わない。

 そもそもOさんはこの店の常連客だ。その人を犯人扱いして一言の謝罪もないとはどういうことだろう。未だに店はOさんを犯人と思っているのだろうか。私は警察と店の対応が許せない。これがもし自分の身に降りかかったことだとしたらどうだろう。とても他人事とは思えない。

 私はOさんに警察と店の双方に名誉毀損で訴えなさいと言った。当然慰謝料も請求すべきである。警察なんぞは取り調べで3日もOさんを拘束したのだから、その間の労働代金も請求すべきだ。放って置いては為にならない。

 よく電車の中で痴漢したと訴えられ、濡れ衣を着せられる人がいるが、自分が痴漢してないことを証明するのは、実に困難なことなのだそうな。それをしてないことを証明してくれる第三者がいなければならないのである。対して訴える側は、この人が痴漢したと訴えるだけで取り上げて貰い、間違いだと後で分かっても、何のお咎め無しである。これなどは最初に訴えてきた時に、事実関係を良く吟味しないから、冤罪が生まれるのだ。痴漢も万引も現行犯逮捕が原則だと思うが、読者の皆さんは如何思われるでしょう。

 とにかくここの所Oさんは愛犬が亡くなったり、碌な事が無い。しかし運気が悪いのは出尽くしたろうから。今度は上がる番だよと励ましたら、やっとほっとした顔つきになったのが救われる思いだった。