すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

辛えライス

 独り者の私はどうしても出来合いの物を買ってきて、それで食事を済ませてしまう傾向に有る。まあ、それでは食費も掛かるし、栄養バランスも偏ってしまう事にもなりかねないので、仕事を辞めてからはなるべく下手ながらも自分で作るようにしている。

 

 しかし分量を多く作ると、どうしても毎日毎日そればかり食べる事になるので、その場合最近は余った物は冷凍するようにしている。だが中には冷凍すると、解凍しても食感や味が変わってしまったりする物も有るから、なるべくなら冷凍はしたくないのだ。

 

 カレーライスは以前は良く作っていたのだが、前述の如く、これを作ると毎食カレーになるので、最近はレトルトの物ばかり使っていた。しかし手軽だし、余る事はないので便利なのだが、何分にも具は無いし、(自分で入れりゃあいいんだよ)味も自分で作ったのとは違い、さほど美味くない。採用しているのはただただ面倒くさくないからだ。

 

 しかしこう度々だと流石に本格的なカレーが食べたくなる。そこで今日は買い物に行った時、久しぶりに豚肉を買ってきて、(肉はたまにしか買えねえのか、貧しいねえ。――ウルサイ!)ちゃんとしたカレーライスを作る事にした。

 

 美味いカレーを作るには何たってカレー・ルーに拘らなければならない。以前作った時もお値段はちょいと張るが、レストランのシェフが使うような本格的な奴を買って来て使い、上手くいった経験がある。

 

 えーとその時使ったルーが確かまだ残っていたはずだ。(オイオイ、いつのだ? あぶねえな)だから今回はルーは買わなくて良し。まあ、カレーの具材はそんなに色々入れなくていいんだよね。今回はシンプルに肉、タマネギ、ニンジン、ブロッコリー、キノコなどにした。大体どんな物を入れたってカレーの味に負けるから、食感が違うだけで、皆同じ味になっちゃうんだよね。(笑)

 

 さて肉を炒め、野菜も煮えてきたから、肉をこれに足して後はカレー・ルーを入れるだけ。えーと何処へやったかな? オーイ、ルーよ、ルーよ、って、呼んでばかりいたら、ルー・大柴が来たりして。(アホ!)ああ、有った、有った。何せ冷蔵庫の奥の方へしまっていたもんで。(だから何時のだよ、腹壊すぞ、オミャー)

 

 あれ、何だか少ないな。しまった、そう言えばもう2度使ったから、後幾らも残っていなかったんだっけ。ウー、拙い。どないひょ?(知るか、でも少なければお腹壊す心配が無いよ~ん)まあ、取り敢えず、有りっ丈ぶっ込む。う~む、汁の色が変わった程度で全然足らん。こりゃあダメだっぺ。カレー粉をぶっ込んだ手前、今更豚汁には変更出来んし。

 

 そうだ! この際だからレトルト・カレーをぶち込もう。そうして煮詰めれば何とかなるかも知れん。しかしこの時点で当初のうんめえカレーライスを作るという目標はあえなく潰えてしまうのでありました。

 

 レトルト・カレーは元々ゆるめだから、いくら煮詰めてもなかなかオイラの好きなまったりとした感じにはなってくれない。こうなりゃ味だけでも何とかしなくては。そこで今ウチにある香辛料を各種取り混ぜ、これをぶち込む。うん、香りだけは何とか立ってきたベ。しかし相変わらずカレーはユルユルのユルフンだあ。

 

 もう夕食の時間だから、煮詰めてドロリとした感じにするのは諦めた。腹減ったべー。まあ、取り敢えず食ってみよう。どれ、一口。か、辛え。まあ、そうだよね。あれだけ香辛料ぶち込めばねえ。(笑) 味はそれほど悪くもないが、レトルトを使った分コクが無い。あーあ、折角肉を奮発して買って来たのに。

 

 斯くしてレストランにも負けない美味しいカレーライスを作る筈だったのが、ただの辛えライスになってしまったのでありました。そもそも残り物のルーの量を確かめずに始めたのが間違いの元。

「気をつけよう、暗い夜道とルーの量」(へい、ご退屈様)