今年も余す所あと二日となった。今年は年齢が遂に70歳の大台に乗った。いつの間になってしまったかという驚きが未だにある。自分の父親が７０になった時でさえいつの間にかと言う気持ちだったが自分の場合は尚更だ。
その時その時を精一杯駆け抜けてきたから歳を取った今でも悔いは無い。あと何年新しい年を迎えられるか分からないが、まあ余りジタバタしないで成り行きに任せよう。どうでもあれをしなければならぬとか、これをしておかなければとか気負わなければ案外気楽に生きられる。歳を取ったらストレスを溜めない事が一番だ。
年々体力は落ち、人の名前が直ぐに思い出せなくなって困るがそれは年相応という事で諦めている。親父殿は86迄生きたが自分はとてもそこまで生きられる自信は無い。ただ自然に任すのが一番良いようにも思う。例えば私は腰が曲がって今や歩くのも少しままならなくなってきたし不整脈もあるが無理に手術をしようとなんぞ思わない。
腰が曲がったのもそうならざるを得ないような事をしてきたのだし、不整脈だって長く心臓を使っていればそういう事も起こりえる。手術で治して何年余計に生きながらえるか、反って入院した為に体の調子が悪くなる事だって有る。
昔は「人生僅か50年」と謳われたものだが、それをもう20年も余計に生きている。それだけで有り難いでは無いか。ただ願わくば私の生きている内に世界から紛争が無くなって欲しい。今年はウクライナとロシアの間で戦争が起きた。どちらが良い、悪いではない。戦争その物が悪なのだ。
金を掛けて人を殺し、物を破壊し、両国の人々、いや世界中の人々にも迷惑を掛け、不安を与えている。こんな愚かで不幸な事はあるまい。あの先の戦争で争いは愚かな事と悟ったと思ったら未だにこんな事をやっている。熟々人間とは愚かな生き物だと思う。来年はこの争いが一刻も早く終わり、また平穏な世がやって来る事を祈られずにはいられない。
