何年ぶりかでこの23日に行われる市議会議員の不在者投票に行って来た。いや、今は不在者投票ではなく期日前投票でしたね。昔はちゃんとした理由がなくては中々期日前に投票するのは敷居が高かったが、今は当日何で出来ないのか理由さえ訊かれない。ちょっと前までは理由を書いてから投票をした覚えがあるのだが。
まあ、何にしてもこれが簡単に出来るようになったから、さぞかし投票率が上がるかと思いきや先日の県会議員選挙は史上最低の投票率だった。してみると投票の仕方の便利さよりも政治に関心が無くなってきているという方が投票率下落の原因として大きいのだろう。
私は選挙権を得てから投票に行かなかったことは一度も無い。それは先人が苦労して手に入れた普通選挙権を無駄にしたくはないからだ。誰に入れたって政治は変わらないと投票所に行かない人は嘯くが、一人一人の一票が政治の流れを大きく変えたことだって有ったのである。
政治に不参加でいると言うことは現在の政治に満足しているという意思表示をしていることになる。だが最近はだいぶ何やら世界情勢がきな臭くなってきている。タモリが「徹子の部屋」に出演した時
「新しい戦前が始まりそうな気がする」
と言った時はショックだった。確かに戦前の匂いが漂ってきていつかまた軍靴の音を聞かなければ良いがと思うのは私だけだろうか。
そうならないようにするために絶えず私達は政治に対するチェック能力を衰えさせないようにしなければいけない。そして少しでもおかしいと思ったら投票に行き自分の意思を投票用紙に書き込まなければならない。たかが一票かも知れないがそれが政治に参加する第一歩だと思うし、それしか出来なくとも立派に政治参加してると思うのだ。
あとあちらからお迎えが来るまで何度投票所に足を運べるか分からないが、亡くなるまでこの政治参加は続けたい物だ。投票に行かなくてあれこれ政治を語った所で屁の突っ張りにもなるまい。投票というまずは小さな政治参加かも知れないが、それをせずして政治を語るなと言いたい。
